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更年期の葉酸サプリは効果ある?40代・50代の必要性と正しい選び方

更年期の葉酸サプリは効果ある?40代・50代の必要性と正しい選び方

最近、なんだか疲れやすい、急に顔がほてることがある、気分の浮き沈みが激しい…。

40代を過ぎて、これまでとは違う心や体の変化に戸惑いを感じていませんか?

「これって更年期?」と不安に思う中で、「葉酸サプリが良いらしい」という情報を耳にしたことがあるかもしれません。

でも、葉酸は「妊活中の女性のための栄養素」というイメージが強く、「本当に更年期の私に必要なの?」と疑問に思うのも当然です。

結論として、更年期に葉酸は、ほてり等の症状を直接和らげるものではありません。

しかし、この時期に高まる心と体の健康リスク(貧血・動脈硬化・骨粗しょう症など)をケアする重要な栄養素です。

この記事では、薬剤師監修のもと、なぜ40代・50代のゆらぎ期に葉酸が必要なのか、その科学的な理由と、あなたに本当に合ったサプリメントの選び方を、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたの葉酸に対する疑問や不安が解消され、これからの健康管理に自信を持って取り組めるようになっているはずです。

この記事でわかること3点

  1. 更年期の不調と葉酸の本当の関係性
  2. 40代・50代に葉酸が特に重要となる3つの理由
  3. 薬剤師が教える、失敗しない葉酸サプリの選び方
この記事の監修者
この記事の監修者
西口 梨恵

◤肩書
株式会社まちかどメディカル
代表取締役
薬剤師

◤略歴
東邦大学薬学部 卒業/北部地区医師会病院/医療法人福寿会メディカルトピア草加病院/ピップ株式会社/令和3年より現職

◤資格
薬剤師免許

西口 梨恵をフォローする
  1. 【結論】更年期の不調に葉酸は「直接」効果があるわけではない
    1. 葉酸の基本的な働き:「造血のビタミン」として貧血を予防
    2. 更年期症状(ほてり・イライラ)への直接的な科学的根拠は限定的
    3. ではなぜ注目される?:更年期以降の「健康リスク」をケアする役割
  2. 薬剤師が解説!40代・50代の女性に葉酸が特に必要な3つの理由
    1. 理由①:動脈硬化のリスクをケアする
    2. 理由②:骨粗しょう症のリスクに備える
    3. 理由③:気分の落ち込みなど、精神的な安定をサポートする
  3. 更年期世代の葉酸、どう摂るのが正解?食事とサプリの上手な使い方
    1. まずは食事から!葉酸を多く含む食品リスト
    2. 食事だけでは難しい?「天然型」と「合成型」の違い
    3. 1日の摂取量の目安は?摂りすぎの心配はない?
  4. 【薬剤師が伝授】失敗しない!40代・50代向け葉酸サプリ選びの5つのポイント
    1. ポイント①:含有量|400μgを目安に
    2. ポイント②:安全性|GMP認定工場で製造されているか
    3. ポイント③:プラス成分|ビタミンB6, B12, D、鉄分などが一緒に摂れるか
    4. ポイント④:形状と価格|毎日続けられるものを選ぶ
    5. ポイント⑤:情報開示|会社の信頼性や問い合わせ先の明記
  5. もっと知りたい!葉酸以外の更年期ケアとサプリの付き合い方
    1. 更年期サプリの代表格「エクオール(大豆イソフラボン)」との違い
    2. 漢方薬という選択肢
    3. セルフケアの基本は「食事・運動・睡眠」
    4. 症状がつらいときは、我慢せずに婦人科へ相談を
  6. 更年期と葉酸のFAQ|よくある質問に薬剤師が回答
    1. Q. 妊活用の葉酸サプリを飲んでもいいですか?
    2. Q. いつ飲むのが効果的ですか?
    3. Q. 飲んでいる薬との飲み合わせは大丈夫?
    4. Q. 効果はいつから感じられますか?
  7. まとめ 
    1. あなたのための葉酸サプリ選び・最終チェックリスト
    2. 一人で悩まず、専門家に相談しましょう

【結論】更年期の不調に葉酸は「直接」効果があるわけではない

このセクションでは、皆さんが最も知りたいであろう「葉酸は更年期のつらい症状に直接効くの?」という疑問に、正直にお答えします。

大切なことなので先にお伝えしますが、現在のところ、葉酸がホットフラッシュやイライラといった更年期特有の症状を直接的に改善するという十分な科学的根拠は確立されていません。

【監修者コメント】西口 梨恵 薬剤師

「薬局でも『更年期に葉酸が良いと聞いたのですが…』とご相談を受けることが増えました。多くの方が期待されるホットフラッシュなどへの直接的な効果は、現時点では医学的に証明されていません。しかし、だからといって葉酸が不要なわけでは決してないのです。見過ごされがちな将来の健康リスクを管理するために、葉酸が非常に重要であることは専門家の立場から強くお伝えしたいですね。」

では、なぜ直接的な効果が期待できないにもかかわらず、これほど注目されているのでしょうか。

それには、葉酸が持つ基本的な働きと、更年期以降の女性の体で起こる変化が深く関係しています。

葉酸の基本的な働き:「造血のビタミン」として貧血を予防

葉酸はビタミンB群の一種で、古くから「造血のビタミン」として知られています。

その最も重要な働きのひとつが、赤血球の生産をサポートすることです。

私たちの体の中では、常に新しい細胞が作られており、赤血球もその一つ。

葉酸は、この赤血球が正常に作られる過程で不可欠な役割を担っています。

もし葉酸が不足すると、赤血球がうまく作れなくなり、「巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)」という特殊なタイプの貧血を引き起こすことがあります。

貧血になると、体中に酸素を運ぶ能力が低下するため、めまい、立ちくらみ、動悸、そして「なんだかいつもだるい、疲れやすい」といった症状が現れます。

これらの症状は、更年期の不調として感じられるものとよく似ているため、自分では区別がつきにくいことも少なくありません。

更年期症状(ほてり・イライラ)への直接的な科学的根拠は限定的

更年期の代表的な症状であるホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)やイライラ、気分の落ち込みなどは、主に女性ホルモンであるエストロゲンの急激な減少によって、自律神経のバランスが乱れることが原因とされています。

葉酸がこれらの症状を直接的に和らげるかについては、世界中で研究が進められていますが、現時点では「効果があった」とする研究と「効果は認められなかった」とする研究が混在しており、専門家の間でも意見が一致しているわけではありません。

したがって、「葉酸サプリを飲めば、つらい更年期症状がすぐに楽になる」と期待するのは、少し早いかもしれません。

誇大な広告や不確かな情報に惑わされず、まずはこの事実を冷静に受け止めることが大切です。

ではなぜ注目される?:更年期以降の「健康リスク」をケアする役割

直接的な効果がないなら、なぜ専門家は葉酸の重要性を指摘するのでしょうか。

その答えは、「更年期症状そのものではなく、更年期以降に高まる重大な健康リスクにアプローチできるから」です。

女性の体は、エストロゲンによって長年守られてきました。

しかし、閉経を迎えると、その”守り”が弱まり、これまでとは比較にならないほど様々な病気のリスクが高まります。

具体的には、動脈硬化骨粗しょう症、そして精神的な不調などです。

葉酸は、これらの目に見えない、しかし深刻なリスクに対して、体を内側から支える重要な働きをします。

つまり、今ある不調を緩和するというよりは、「10年後、20年後の自分が元気に過ごすための土台作り」に貢献してくれる栄養素なのです。

次のセクションでは、この「3つの健康リスク」と葉酸の関係について、さらに詳しく見ていきましょう。

薬剤師が解説!40代・50代の女性に葉酸が特に必要な3つの理由

このセクションは、この記事の最も重要な部分です。

なぜ、私たち40代・50代の女性にとって、葉酸がこれほどまでに大切なのか。

その具体的な3つの理由を、専門家の視点から詳しく解説します。

40代以降の女性と葉酸の関係図

40代以降の女性と葉酸の関係図。葉酸が動脈硬化、骨の健康、精神的安定をサポートすることを示している

理由①:動脈硬化のリスクをケアする

更年期を迎えると、多くの女性が健康診断で「悪玉(LDL)コレステロール値」の上昇を指摘されます。

これは、コレステロールの代謝をコントロールしている女性ホルモン、エストロゲンが減少するためです。

悪玉コレステロールが増えると、血管の壁にプラークと呼ばれる塊がたまり、血管が硬く、狭くなる動脈硬化が進行します。

これは、将来の心筋梗塞や脳卒中の大きな原因となります。

ここで重要な役割を果たすのが、ホモシステインというアミノ酸の一種です。ホモシステインは、体内で作られる物質ですが、増えすぎると血管の壁を傷つけ、動脈硬化を促進する”悪玉物質”に変わってしまいます。

この危険なホモシステインを無害な物質に変える代謝の過程で、葉酸ビタミンB6、B12が必須のサポート成分として働きます。

つまり、葉酸を十分に摂取することは、ホモシステインの血中濃度を正常に保ち、知らないうちに進行する動脈硬化から血管を守ることに繋がるのです。

【監修者コメント】西口 梨恵 薬剤師

「『コレステロール対策=食事や運動』と思われがちですが、実はビタミン不足、特に葉酸が関わる『ホモシステイン』という物質も血管の健康に影響します。この視点は、お客様とお話ししていても見落とされやすい重要なポイントですね。せっかく食事に気をつけていても、ビタミンが不足していては対策として不十分なこともあるのです。」

理由②:骨粗しょう症のリスクに備える

「骨がスカスカになる病気」、骨粗しょう症

これもまた、エストロゲンの減少が引き金となる、女性にとって非常に深刻な問題です。

エストロゲンには、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、新しい骨を作るのを助ける働きがあります。

閉経後はこの働きが弱まるため、骨密度が急激に低下しやすくなります。

骨の健康というと、多くの方はカルシウムやビタミンDを思い浮かべるでしょう。

もちろん、それらは骨の材料や吸収を助ける上で非常に重要です。

しかし、近年の研究では、葉酸も骨の「質」に関わっている可能性が示唆されています。

前述のホモシステインは、増えすぎると血管だけでなく、骨の質にも悪影響を与えることがわかってきました。

ホモシステインは、骨のしなやかさを保つコラーゲンの結びつきを妨害し、骨を脆くしてしまうのです。

葉酸がホモシステインを適切にコントロールすることで、骨密度の維持だけでなく、骨自体の質を保ち、骨折しにくい丈夫な骨を維持する助けになる、と考えられています。

理由③:気分の落ち込みなど、精神的な安定をサポートする

わけもなくイライラしたり、急に悲しくなって涙が出たり、やる気が出なかったり…。

更年期に多くの女性が経験する精神的な不調は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、脳内の神経伝達物質のアンバランスも一因とされています。

特に、精神の安定や幸福感に関わるセロトニン(通称「幸せホルモン」)や、意欲に関わるドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質は、私たちの気分を大きく左右します。

そして、葉酸は、これらの神経伝達物質が体内で合成(作られること)される過程で、補酵素として重要な役割を果たしています。

つまり、葉酸が不足すると、セロトニンなどが十分に作られなくなり、精神的なバランスが崩れやすくなる可能性があるのです。

葉酸は、アミノ酸代謝や核酸合成において重要な役割を果たしています。特に、神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの生合成にも関与していることが知られています。
厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」

もちろん、気分の落ち込みの全てが葉酸不足によるものではありません。

しかし、体の栄養状態が心の状態に影響を与えることは事実です。

バランスの取れた食事で葉酸をしっかり摂ることは、ゆらぎがちな更年期の心を、栄養面からサポートすることに繋がるのです。

更年期世代の葉酸、どう摂るのが正解?食事とサプリの上手な使い方

では、私たち40代・50代に必要な葉酸は、具体的にどのように摂取すれば良いのでしょうか。

ここでは、毎日の食事で意識したいことと、サプリメントを上手に活用するポイントについて解説します。

まずは食事から!葉酸を多く含む食品リスト

基本は、やはり毎日の食事です。葉酸は、その名の通り、ほうれん草やブロッコリーといった緑の葉物野菜に多く含まれています。

その他にも、豆類やレバー、果物など、様々な食品に含まれています。

▼ 葉酸が豊富な食品一覧

食材(調理済み)100gあたりの葉酸含有量(μg)調理のポイント・補足
鶏レバー1300非常に豊富だが、ビタミンAも多いため食べ過ぎに注意。
焼きのり1900手軽に摂れるが、一度に食べる量は少ない。
枝豆(ゆで)260おつまみや料理の彩りに。
ほうれん草(ゆで)110水に溶けやすく熱に弱い。おひたしなどはサッと茹でるのがコツ。
ブロッコリー(ゆで)120スープにすると溶け出た栄養も摂れる。
納豆120発酵食品で腸活にも。
いちご90果物の中ではトップクラス。生で食べられるのが利点。
アスパラガス(ゆで)180穂先に多く含まれる。
アボカド84森のバター。良質な脂質も摂れる。

※出典: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より作成

この表を見ると、様々な食品に葉酸が含まれていることがわかりますね。

しかし、葉酸には「水に溶けやすく、熱に弱い」という弱点があります。

茹でたり煮たりすると、その多くが失われてしまうのです。

効率よく摂るためには、生で食べられるサラダや果物を取り入れたり、スープや煮込み料理のように汁ごといただける調理法を工夫したりするのがおすすめです。

食事だけでは難しい?「天然型」と「合成型」の違い

ここで、少し専門的な話になりますが、サプリメントを考える上で非常に重要なポイントがあります。

それは、食品に含まれる葉酸と、サプリメントに含まれる葉酸は、実は種類が違うということです。

  • 天然型(ポリグルタミン酸型葉酸):
    食品に含まれる葉酸。
    複数の分子が繋がった複雑な構造をしています。体内で吸収されるためには、まず一つ一つの分子に分解する必要があり、その過程でロスが生じます。
    体内での利用効率は、約50%と言われています。
  • 合成型(モノグルタミン酸型葉酸):
    サプリメントに含まれる葉酸。シンプルな構造で、分解の必要がなく、そのまま効率よく吸収されます。
    体内での利用効率は、約85%と非常に高いのが特徴です。

つまり、同じ量の葉酸を摂ったとしても、サプリメントの方が体内で約1.7倍も効率よく利用される計算になります。

管理栄養士として食事指導をしていた経験上、毎日バランスの取れた食事を続けることの難しさはよく理解しています。

特に、忙しい毎日の中では、調理で失われる栄養素まで計算するのは大変ですよね。

食事を基本としながら、吸収効率の良いサプリメントで不足分を補う、という考え方は、非常に合理的で賢い選択と言えるでしょう。

1日の摂取量の目安は?摂りすぎの心配はない?

では、1日にどのくらいの葉酸を摂れば良いのでしょうか。

厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、18歳以上の男女の推奨摂取量は1日あたり240μgと定められています。

一方で、サプリメントなど、通常の食品以外から摂取する場合の耐容上限量(これ以上摂り続けると健康リスクが高まる可能性がある量)は、年齢によって異なり、30~64歳では1,000μg/日、18~29歳および65歳以上では900μg/日と設定されています。

この記事の主な対象読者である40代・50代にとっては1,000μg/日が正しい上限値です。

葉酸は水溶性ビタミンなので、基本的には余分な量は尿として排出されます。

しかし、サプリメントで極端に大量の葉酸を長期間摂り続けると、ビタミンB12欠乏症の発見が遅れるなどの健康リスクが指摘されています。

【監修者コメント】西口 梨恵 薬剤師

「葉酸は水溶性ビタミンなので過剰分は排出されやすいですが、サプリでの安易な大量摂取は禁物です。特に、他の病気の診断が遅れる可能性もあるため、必ず製品に記載されている目安量を守ってください。持病がある方や他にお薬を飲んでいる方で、ご心配な点があれば、かかりつけ医や我々薬剤師にぜひご相談いただきたいですね。」

どんなに体に良いとされる栄養素でも、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。

適切な量を守ることが、安全で効果的なセルフケアの第一歩です。

【薬剤師が伝授】失敗しない!40代・50代向け葉酸サプリ選びの5つのポイント

さて、葉酸の重要性をご理解いただいたところで、いよいよ実践編です。

「いざサプリを選ぼうと思っても、種類が多すぎて、何が違うのかさっぱりわからない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

私自身も40代になり、サプリメントを検討する中で、情報の多さに圧倒された経験があります。

「価格も成分もバラバラだし、どれも同じに見える…」と感じるそのお気持ち、本当に良く分かります。だからこそ、医療ライターとして、また一人の生活者として、専門家の視点から「ここだけは必ずチェックしてほしい」という5つのポイントに絞って、分かりやすく解説します。

この5つのポイントを押さえれば、広告やイメージに惑わされず、今のあなたに本当に必要なサプリメントを見つけることができるはずです。

ポイント①:含有量|400μgを目安に

まず最初にチェックすべきは、葉酸の含有量です。

先ほど、食事での推奨摂取量は240μgだとお伝えしました。

しかし、これはあくまで健康な成人が欠乏症にならないための最低ラインの数値です。

更年期以降の健康リスクを積極的にケアするという目的を考えると、食事にプラスして、サプリメントでしっかりと補うことが望ましいでしょう。

多くの専門家が推奨しており、市場の製品を見ても、1日あたり400μgの葉酸が摂取できる製品が一つの基準となっています。

この400μgという量は、厚生労働省が妊娠を計画している女性に推奨している量と同じです。

ただし、これは更年期女性に対する厚生労働省の公式な推奨量ではありません。

しかし、胎児の細胞分裂が活発になる重要な時期に推奨されることからもわかるように、体の変化が大きい更年期世代にとっても、積極的な健康サポートのための安全かつ効果的な摂取量の目安として、専門家の間でも広く受け入れられています。

製品の裏にある栄養成分表示を見て、「葉酸 400μg」または「0.4mg」と書かれているかを確認しましょう。

ポイント②:安全性|GMP認定工場で製造されているか

毎日口にするものだからこそ、安全性は何よりも優先したいポイントです。

サプリメントは医薬品と違い、製造に関する法的な義務基準が緩やかです。

だからこそ、私たち消費者が、安全な製品を製造しようと努力している企業をしっかりと見極める必要があります。

その一つの指標となるのが、「GMP(Good Manufacturing Practice)認定工場」で製造されているかどうかです。

GMPとは、医薬品レベルの厳しい品質管理基準のこと。

原材料の受け入れから製造、出荷までの全工程において、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするためのシステムです。

GMP認定工場で製造されたサプリメントは、不純物の混入リスクが低く、表示通りの成分がきちんと含まれていることの証となります。

パッケージや公式サイトに「GMP認定工場製造」といったマークや記載があるか、ぜひチェックしてみてください。

ポイント③:プラス成分|ビタミンB6, B12, D、鉄分などが一緒に摂れるか

葉酸は単体で働くのではなく、他の栄養素とチームを組んで働くチームプレイヤーです。

特に、更年期世代の女性にとっては、葉酸と一緒に摂ることで相乗効果が期待できるサポート成分があります。

更年期世代に嬉しいサポート成分の相関図

葉酸とサポート成分の相関図。葉酸がビタミンB6,B12、鉄分、ビタミンD、カルシウムと連携して働くことを示している
  • ビタミンB6・B12: 前述の通り、ホモシステイン対策に不可欠なパートナーです。葉酸と一緒に摂ることで、動脈硬化リスクへのアプローチがより強固になります。
  • 鉄分: 葉酸とは別のメカニズムで貧血を防ぐ重要なミネラルです。特に女性は月経の影響で鉄分が不足しがち。ダブルで貧血対策ができるのは心強いですね。
  • ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために必須のビタミンです。

これらの成分がバランス良く配合されているサプリメントは、あれこれ複数のサプリを飲む手間が省け、一粒で効率よく必要な栄養素を補給できるため、おすすめです。

ポイント④:形状と価格|毎日続けられるものを選ぶ

サプリメントは、薬のように飲んですぐに効果が出るものではありません。

毎日の食事の延長として、コツコツと続けることで初めて、その働きを実感できるものです。

そのため、「続けやすさ」は非常に重要な選択基準となります。

  • 形状: 小粒で飲みやすいか、1日の目安量が何粒か、ニオイは気にならないか、などをチェックしましょう。
    毎日飲むものだからこそ、こうした些細なストレスがないことが大切です。
  • 価格: 高価なサプリメントが必ずしも良いとは限りません。
    1ヶ月あたりのコストを計算し、家計に負担なく続けられる価格帯のものを選びましょう。
    定期購入などを利用すると、お得に続けられるケースもあります。

無理なく、無駄なく、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ視点を忘れないようにしたいですね。

ポイント⑤:情報開示|会社の信頼性や問い合わせ先の明記

最後のポイントは、そのサプリメントを販売している会社の信頼性です。

特にインターネットで購入する場合、どんな会社が作っているのかが見えにくいことがあります。

信頼できるメーカーかどうかを判断する目安として、以下の点を確認してみましょう。

会社のウェブサイトに、会社の住所、電話番号などの情報がきちんと記載されているか。
原材料の原産国や、アレルギーに関する情報などが詳しく開示されているか。
品質管理や製品に関する考え方など、企業の姿勢がわかる情報が掲載されているか。
疑問があった時に、気軽に問い合わせできる窓口(電話、メールフォームなど)が用意されているか。

消費者の不安に真摯に向き合い、誠実に情報を提供しようとする姿勢が見える会社は、製品そのものにも責任を持っている可能性が高いと言えます。

安心して続けるためにも、ぜひチェックしてみてください。

もっと知りたい!葉酸以外の更年期ケアとサプリの付き合い方

ここまで葉酸の重要性について詳しくお話ししてきましたが、更年期をサポートする成分は葉酸だけではありません。

ここでは視野を広げ、葉酸以外の代表的なケア方法や、サプリメントとの正しい付き合い方について簡潔にご紹介します。

更年期サプリの代表格「エクオール(大豆イソフラボン)」との違い

「更年期サプリ」と聞いて、エクオールを思い浮かべる方も多いかもしれません。

エクオールは、大豆イソフラボンが特定の腸内細菌によって変換されて作られる成分で、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造をしています。

そのため、エクオールはほてりや首・肩のこりといった、更年期症状そのものを和らげる効果が期待されています。

エクオール: 更年期症状の「緩和」が主な目的。
葉酸: 更年期以降の「健康リスクの予防」が主な目的。

このように、両者はアプローチする場所が異なります。

どちらが良い・悪いというわけではなく、ご自身の目的や体調に合わせて選ぶことが大切です。

漢方薬という選択肢

東洋医学の考え方に基づく漢方薬も、更年期の不調を和らげるための有力な選択肢です。

漢方では、体全体のバランスの乱れを整えることで、特定の症状だけでなく、心と体の両方に働きかけることを目指します。

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は「婦人科三大処方」とも呼ばれ、体質に合わせて処方されます。

漢方薬は医師や薬剤師に相談の上、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

セルフケアの基本は「食事・運動・睡眠」

サプリメントや漢方薬は、あくまで健康をサポートするものです。

その土台となるのは、やはり「バランスの取れた食事」「適度な運動」「質の良い睡眠」という日々の生活習慣です。

  • 食事: 特定の食品に偏らず、主食・主菜・副菜をそろえる。大豆製品や乳製品、野菜や果物を積極的に。
  • 運動: ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる有酸素運動を。血行を促進し、気分転換にもなります。
  • 睡眠: 寝る前のスマホをやめる、リラックスできる環境を整えるなど、睡眠の質を高める工夫を。

こうした基本的なセルフケアが、自律神経のバランスを整え、更年期の不調を乗り切るための最も強力な力となります。

症状がつらいときは、我慢せずに婦人科へ相談を

セルフケアを試みても、日常生活に支障が出るほど症状がつらい場合は、決して一人で我慢しないでください。

婦人科では、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、カウンセリングなど、専門的な治療を受けることができます。

「これくらいで病院に行くなんて…」とためらう必要は全くありません。

専門家に相談することは、あなたの心と体の健康を守るための、賢明で前向きな選択です。

更年期と葉酸のFAQ|よくある質問に薬剤師が回答

最後に、更年期と葉酸に関して、お客様からよくいただく質問とその回答をQ&A形式でまとめました。

Q. 妊活用の葉酸サプリを飲んでもいいですか?

西口薬剤師 (株式会社まちかどメディカル 代表取締役) の回答

「結論から言うと、基本的には問題ありません。葉酸の含有量や品質に大きな違いはないことが多いからです。ただ、妊活向けサプリは、妊娠初期に特に必要とされる鉄分や、その他のビタミン・ミネラルが強化されていることがあります。今のあなたの体にとって、その配合が最適かどうかは別の話です。もしお手元にあれば、成分表示を持って薬局で相談してくだされば、『この成分は今のあなたにピッタリですね』とか『こちらの製品の方が今の体調には合っているかもしれません』といった形で、最適なものか一緒に確認しますよ。」

Q. いつ飲むのが効果的ですか?

葉酸サプリは医薬品ではないため、基本的にいつ飲んでも構いません。

大切なのは、毎日忘れずに飲み続けることです。

習慣化するためには、「朝食後」や「寝る前」など、毎日決まった時間に飲むことをおすすめします。

胃腸が弱い方は、空腹時を避け、食後に飲むと負担が少ないでしょう。

ご自身のライフスタイルに合わせて、続けやすいタイミングを見つけてみてください。

Q. 飲んでいる薬との飲み合わせは大丈夫?

葉酸はビタミンの一種なので、ほとんどの薬と相互作用を起こす心配はありません。

ただし、一部の抗てんかん薬や特定の抗がん剤など、葉酸の働きに影響を与える薬も存在します。

また、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を飲んでいる方が、ビタミンKを含むサプリメント(青汁など)を併用する際には注意が必要です。

現在、何らかの病気で治療中の方や、常用している薬がある方は、サプリメントを始める前に、必ず主治医または薬剤師に相談してください。

Q. 効果はいつから感じられますか?

葉酸サプリは、体質をゆっくりと内側から整えていくものです。

飲んですぐに劇的な変化を感じるものではありません。

貧血気味だった方が「なんとなく朝スッキリ起きられるようになった」と感じたり、健康診断でホモシステイン値の変化が見られたりするのは、一般的に3ヶ月〜半年ほど継続してからと言われています。

焦らず、気長に、未来の自分のための「健康貯金」だと思って、コツコツと続けていくことが何よりも大切です。

まとめ 

今回は、更年期世代の女性と葉酸の関係について、詳しく解説してきました。

最後に、この記事の最も重要なポイントを、あなたのためのチェックリストとしてまとめました。

あなたのための葉酸サプリ選び・最終チェックリスト

チェック項目なぜ重要か
□ 葉酸含有量は400μgか?更年期以降の健康リスクを積極的にケアするための目安量です。
□ GMP認定工場で製造されているか?医薬品レベルの品質管理がされており、安全性の高い製品の証です。
□ ビタミンB6, B12は入っているか?葉酸とチームを組み、動脈硬化の原因「ホモシステイン」対策を強化します。
□ 無理なく続けられる価格か?継続することが最も大切。家計に負担のないものを選びましょう。
□ 販売会社の信頼性は確かか?情報開示が誠実で、問い合わせ先が明確な会社を選びましょう。

西口薬剤師 (株式会社まちかどメディカル 代表取締役) からのメッセージ

「更年期は、決して『終わり』ではありません。これまでの人生を振り返り、これからの人生をより健康に、より自分らしく過ごすための大切な『準備期間』です。葉酸は、その準備を栄養面から力強く支えてくれる、心強いパートナーの一つ。今日の情報が、あなたの健やかな毎日への、そして輝く未来への第一歩となることを心から願っています。」

一人で悩まず、専門家に相談しましょう

この記事を読んで、葉酸サプリを試してみようと思われた方、あるいはまだ迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

全国の薬局では、あなたの体調やライフスタイルに合わせたサプリメント選びのご相談を承っています。

専門家である薬剤師が、あなたの不安や疑問に丁寧にお答えします。

どうぞ、お気軽にお近くの店舗にお立ち寄りください。

また、繰り返しになりますが、症状が重い、または日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに婦人科を受診してください。あなたに合った、より専門的なケアを受けることができます。

参考文献リスト

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 日本の公的な栄養摂取量の基準。葉酸の推奨摂取量、耐容上限量、年代別の基準値など、本記事の根幹となる数値の出典です。  
  2. 文部科学省「食品成分データベース」 日本で流通する食品の標準的な成分値を検索できる公式データベース。記事中の「葉酸を多く含む食品リスト」の数値の典拠となります。  
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」 国民向けに健康情報を発信する公的サイト。葉酸を含むビタミンの基本的な働きについて解説されています。 
  4. 厚生労働省「統合医療」情報発信サイト – eJIM「葉酸」 医療従事者や国民に対し、健康食品やサプリメントに関する科学的根拠に基づいた情報を提供しているサイト。葉酸の有効性や安全性について詳しく解説されています。 
  5. 厚生労働省「健康食品の正しい利用法(GMPマークについて)」 消費者が安全な健康食品を選ぶための指標となる「GMP(適正製造規範)」について、厚生労働省が解説している資料です。  
  6. 独立行政法人農畜産業振興機構「野菜情報」葉酸と神経管閉鎖障害について 妊娠可能な年齢の女性に対する葉酸摂取の重要性(胎児の神経管閉鎖障害リスク低減)について解説。サプリメントで400μgを推奨する根拠の一つです。 
  7. 米国国立衛生研究所(NIH)「葉酸とホモシステイン代謝の概要」 葉酸、ビタミンB6、B12が、動脈硬化や骨粗しょう症のリスク因子である「ホモシステイン」をどのように代謝するかを解説した学術論文。専門的ですが、記事の科学的背景を補強します。(英語) 
  8. コクラン・レビュー「骨折予防のためのビタミンDとカルシウム」 骨粗しょう症予防におけるビタミンDとカルシウムの併用効果について、多数の研究を統合・評価した信頼性の高い報告書です。 
  9. 臨床試験報告「閉経後女性のホットフラッシュに対する葉酸補給」 葉酸がホットフラッシュに直接的な効果を持つか検証した、近年の大規模なランダム化比較試験の論文。記事の「直接的な効果は確立されていない」という結論の主要な根拠です。(英語)
  10. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2023」 日本の婦人科医療における標準的な治療方針を示すガイドライン。更年期障害に対する漢方薬(当帰芍薬散など)の位置づけの根拠となります。