包茎を治す方法とは？種類ごとに最適な治療法をわかりやすく解説！

包茎を治したいと考えている方はいませんか？

包茎を治す方法には、包茎手術を受ける方法と矯正器具を用いた治療法の2つがあります。

この記事では、それぞれの方法についてご紹介します。さらに、包茎の種類に合った包茎手術とはどれなのかをわかりやすく解説していきます。

包茎治療に関する情報が豊富なので、包茎を治したいと考えている場合はぜひ参考にしてみてください。

包茎（ほうけい）の治し方は2通りある

包茎を治す方法は一般的に以下の2つになります。

• 包茎手術
• 矯正器具

では、それぞれの治療法について解説していきます。

包茎手術

包茎手術は包皮を切開し、亀頭を露出させるように縫合する方法が主流となっています。
そのほかにも、切らない包茎手術など様々な手法があるため、病院やクリニックなどで自分の希望に沿った手術を選ぶ必要があります。

また、包茎手術は一度しか受けることができないものとなるため、事前にクリニックや病院の選択、受ける手術の内容の確認を十分に行うことが大切です。

矯正器具

矯正器具は、亀頭を露出させた状態を維持するための器具です。自分自身で器具を装着することができ、費用がかからない治療法となりますが、一時的に包茎が改善されるだけであるため、根本的な解決にはなりません。

また、無理に器具を使用して治療を行うと炎症を起こしてしまう可能性があり、おすすめできない治療法となります。
確実に包茎を治したい場合は包茎手術を受けるようにしましょう。

包茎の種類で最適な治療方法が異なる

包茎にはいくつかの種類があり、包茎の種類ごとに最適な治療法が異なります。

以下では、包茎の種類の説明に加え、各種類ごとに最適な治療法についてご紹介していきます。

仮性包茎（かせいほうけい）

仮性包茎とは、平常時に亀頭の一部、またはすべて包皮でおおわれている状態を指します。仮性包茎は、他の包茎とは異なり、勃起時に自然に亀頭が露出するか、また露出していなくても手で容易に露出させることが可能です。

そのため、ほとんどの仮性包茎の男性は苦痛を伴うことなく性行為ができるなど、日常生活に支障がないことが特徴です。

治療法

仮性包茎は包皮による陰茎の締め付けがないため、陰茎根部切開法が最適な治療法といえます。
陰茎根部切開法は、陰茎の根元で包皮を切除して縫合するため、手術跡が陰毛で隠れ、目立ちにくいことが特徴の手法となっています。

仮性包茎はほかの包茎よりも大きな弊害が起きにくいですが、コンプレックスの原因となる場合や衛生面でデメリットになる場合があるため、治療を行うことが望ましいです。

嵌頓包茎（かんとんほうけい）

嵌頓包茎（カントン包茎）とは、包皮の口が狭くなっており、亀頭を露出させた際に陰茎が締め付けられてしまう状態のことを言います。カントン包茎になっていると、亀頭を露出させた後にもとに戻らなくなってしまい、包皮が腫れあがってしまうことがあります。この状態を放置してしまうと亀頭への血流が悪くなり壊死してしまうリスクがあるため、早急に治療を受ける必要があります。

治療法

カントン包茎に最適な治療法は真性包茎と同じく環状切開術となります。
カントン包茎も包皮の口が狭くなっているため、手術跡の目立ちにくい陰茎根部切開法を行うことができず、亀頭下部で包皮を切除する必要があります。
そのため、基本的に真性包茎と同じ手術を行うことが多いです。

また、手術跡を目立たせたくない場合は、真性包茎と同様に亀頭直下法を受けることが良いでしょう。

カントン包茎によって亀頭が締め付けられてしまった際は、男性機能を失ってしまうリスクがあるため、放置せず早急に治療を受けましょう。

真性包茎（しんせいほうけい）

真性包茎とは、亀頭を覆っている包皮の口が狭くなっていることで亀頭を露出させることができない状態のことを指します。
真性包茎の場合、勃起時でも亀頭が露出せず、また痛みを感じることが多いのが特徴となっています。そのため、性行為時に痛みを伴うため、困難となることが多いとも言えます。
さらに、真性包茎になっていると、包皮と亀頭の間に細菌などが増殖しやすくなるため亀頭包皮炎や性感染症を起こしてしまう可能性があります。

したがって、真性包茎の疑いがある場合は、早めに診察または治療を受けることをおすすめします。

治療法

真性包茎に最適な治療方法は最も一般的な手法である環状切開術です。
環状切除術は、余分な包皮を亀頭下部で切除して縫合するため、亀頭をしっかりと露出させることができ、包茎を完全に治すことができます。なお、環状切開術は手術跡が目立ってしまうことが多いです。そのため、手術跡を目立たせたくない方は美容包茎術であるデザイン縫合術を取り入れた亀頭直下法を受けることがおすすめです。

真性包茎は、嵌頓包茎（カントン包茎）と仮性包茎に比べると病気になるリスクが高いため、しっかりと治療を行うようにしましょう。

包茎によって引き起こされるリスク

包茎の場合、いくつかのリスクを伴うことがあります。

ここでは、包茎の種類別に引き起こされるリスクに関して解説していきます。

仮性包茎

仮性包茎はカントン包茎や真性包茎と比べると日常生活で伴う弊害があまりありません。しかし、以下のようなデメリットになることがあります。

• 悪臭
• コンプレックス
• 早漏

仮性包茎では、ほとんどの時間亀頭が包皮で覆われているため、包皮内で雑菌が増殖してしまい、ペニスが匂うことがあります。また、恥垢がたまりやすく完全にとり除くことが難しいため、衛生面でもマイナスとなってしまいます。

仮性包茎は性行為に大きな支障がないため、通常通り性行為を行うことができますが、亀頭が包皮に包まれていると、亀頭が外部からの刺激に弱くなるため、早漏になりやすくなってしまいます。そのため、思うように性行為ができず、お互いに満足ができない場合があります。

仮性包茎は病気などのリスクはあまりないですが、コンプレックスなど気持ちの面でマイナスとなることがあるため、気になってしまう方は治療することをおすすめします。

カントン包茎

カントン包茎で引き起こされるリスクは以下の通りです。

• 遅漏やED（勃起不全）
• 病気にかかりやすい
• 男性機能の喪失

カントン包茎の場合、亀頭を露出する際に陰茎が締め付けられてしまい、痛みが生じてしまいます。そのため、性行為を行っている際に痛みにより射精ができず、遅漏やEDになるリスクが発生します。さらに、亀頭が包皮に締め付けられることによって十分な血流が確保できず、最悪の場合、亀頭が壊死してしまうことで男性機能を失ってしまう可能性もあります。

カントン包茎は特に危険性のある症状を引き起こす恐れがあるため、カントン包茎の疑いがある場合は早めに診察を受けるようにしましょう。

真性包茎

真性包茎によって引き起こされるリスクは以下の通りです。

• 性感染症に罹患しやすい
• 亀頭包皮炎
• 発育不全
• 遅漏やED（勃起不全）
• 尿路感染症

真性包茎は亀頭がまったく露出しないため、包皮内で細菌が繁殖してしまい様々な病気を発症するリスクがあります。
また、包皮が邪魔をすることによって陰茎や亀頭の発育が妨げられてしまい、亀頭は先細り、陰茎は小さくなる傾向があると言われています。

真性包茎では、性行為時に性感帯であるカリ・裏筋などが包皮に保護された状態のままになってしまうため、遅漏やEDに繋がる場合もあります。

真性包茎は様々なリスクを引き起こす恐れがあるため、治療を受けることを強くお勧めします。

包茎治療の必要性について年代別に解説

包茎治療はいつ行うのが良いのでしょうか？

ここでは、年代別に包茎治療の必要性について解説していきます。

新生児

新生児の場合、包皮をむくことができる子供はとても少なく、包茎の状態が基本となります。そして、年齢とともに包茎が改善されていくため、次第に包皮をむくことができるようになるのが一般的です。思春期を迎える頃には、9割以上の子供が包皮をむいて亀頭を露出できるようになると言われています。

そのため、新生児の場合は包茎治療を受ける必要はありません。

年齢とともに包皮の口が広がっていくのを待ちましょう。

成人前

成人前は、まだペニスが成熟していないため、包茎治療を受けずに経過観察を行うことが多いです。
しかし、思春期を迎えても、まれに包皮の口が広がらず、いつまでも亀頭が露出できない子供がいます。

その際、排尿時に包皮が膨らんでしまい（バルーニング）、尿が飛び散ってしまう場合や包皮や亀頭が腫れてしまい、触らなくても痛みを生じる亀頭包皮炎になる場合があります。

そのような子供は、陰茎や亀頭の発育不全に繋がる恐れがあるため、包茎治療を受けることをおすすめします。

成人

成人ではペニスが既に成熟しているため、包茎が自然には改善されません。そのため、成人後でも包茎が改善されていない場合は、包茎治療を受けなければ治ることはありません。

また、包茎を放置してしまうと遅漏・早漏になるリスクや性感染症にかかるリスクが生じるため、治療を受ける必要性があります。
特にカントン包茎または真性包茎の方は重い症状を引き起こすリスクが高くなるため、包茎治療を受けることを強くおすすめします。

高齢者

高齢者の場合、男性機能が低下している方が多く、包茎治療を行う必要性があまりありません。
しかし、介護を受ける際など、周りからの視線が気になってしまう方や高齢になっても男らしくありたいと考えている方は包茎治療を受けることをおすすめします。

包茎治療を受けることでいつまでも男性としての自信を保つことができ、日常生活を過ごすことができます。

包茎手術の種類

包茎手術には10種類の方法があります。

手法ごとに治療可能な包茎の種類が異なるため、クリニックへ来院した際の診察によってどの手術を行うかを判断します。

ここでは、10種類の包茎手術について、どのような手法なのか、また治療可能な包茎の種類はどれなのかを解説していきます。

まず、10種類の包茎手術は下記表をご覧ください。

手術名	説明
1．環状切開術	【特徴】 ・最も一般的な手法 ・包皮の余分な部分を切除する手術 ・包茎の種類に関係なく対応できる ・ツートーンになりやすい 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・真性包茎 ・カントン包茎
2.亀頭直下デザイン縫合術	【特徴】 ・余分な包皮を切除後、亀頭の真下を縫合して手術痕を分からなくする施術 ・ツートーンが起こりづらい ・仕上がりが美しい 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・真性包茎 ・カントン包茎
3．亀頭直下埋没法	【特徴】 ・包皮を亀頭の下に埋め込む手術 ・包茎の種類に関係なく対応できる ・手術痕がわかりづらい 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・カントン包茎
4.陰茎皮下組織剥離術	【特徴】 ・縫合部を亀頭の真下にして傷をわからなくする施術 ・包茎の種類に関係なく対応できる 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・真性包茎 ・カントン包茎
5.包皮小帯形成術	【特徴】 ・術後ダボつきをなくし、適度なスライド感を残すために皮下組織を丁寧に処理、調整を行う施術 ・包茎の種類に関係なく対応できる 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・真性包茎 ・カントン包茎
6．陰茎根部切開法	【特徴】 ・根元部分の包皮を切開する手術 ・手術痕が根元になるので毛で隠れてわかりづらい 【対応できる包茎】 ・仮性包茎
7．切らない包茎手術	【特徴】 ・糸で縫合して包皮を根元に縛り付けたり、亀頭に異物を入れるなどして皮がかぶらない状態を維持する手術 ・クリニックによって手法は異なる ・時間経過で包茎に戻ってしまう 【対応できる包茎】 ・仮性包茎
8.クランプ法	【特徴】 ・環状切開手術の派生 ・包皮をクリップで止め、ガイドに沿って余剰部分を切除 ・包茎の種類に関係なく対応できる ・ツートーンになりやすい 【対応できる包茎】 ・仮性包茎
9.背面切開術	【特徴】 ・裏側の包皮を切開する手術 ・美容クリニックでは真性包茎や重度のカントン包茎の術前処理に利用することが多い ・一般の泌尿器科では背面切開術のみのことが多い 【対応できる包茎】 ・真性包茎 ・カントン包茎
10.作図法	【特徴】 ・現在はあまり使われていない手法 ・包皮を包皮環で固定する手術方法 ・余剰包皮の切除が亀頭より下方に下がる場合に利用される ・包茎の種類に関係なく対応できる ・ツートーンになり、手術痕が常に見えてしまう ・美容的観点で問題があるため、現在はあまり使われていません 【対応できる包茎】 ・仮性包茎 ・真性包茎 ・カントン包茎

ほとんどの手術で基本的にすべての包茎が治療可能ですが、「陰茎根部切開法」や「切らない包茎手術」は仮性包茎のみしか治療できないため、真性包茎やカントン包茎の場合はほかの手術を受ける必要があります。

一方、「背面切開術」は仮性包茎の治療ができず、真性包茎とカントン包茎のみの治療に適しています。

このように、包茎手術によって治療できる包茎の種類が異なるため、包茎治療を受ける際は、包茎治療を行っているクリニックや病院へ行き、しっかりと治療前に診察を受けるようにしましょう。

クリニックで包茎手術を受けるメリット

包茎治療を行っているクリニックは一般的に美容外科クリニックである場合が多いです。そのため、ただ包茎手術を行うだけでなく、術後の仕上がりに関しても重視しており、自然な仕上がりを期待することができます。

さらに、包茎治療の際に長茎治療や亀頭増大治療をオプションで追加することができ、一度の来院で様々な治療を受けることが可能です。

クリニックならではの技術を用いることで、より美しいペニスを手に入れることができるため、包茎を解消するだけでなく、男としての自信をつけることができるので、包茎治療はクリニックで受けましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

包茎の状態に応じて適切な治療方法が異なるため、専門のクリニックや病院でしっかりと診察を受けることが大切です。

無理に自分で治そうとしてしまうと亀頭包皮炎になったり、ペニスを傷つけてしまったりするリスクが高くなるため、クリニックや病院にて包茎治療を受けることをおすすめします。

包茎治療について事前に理解しておくことで、クリニック選びや治療時の提案に対する理解のしやすさに役立ちます。

この記事を参考にして、自分に合った包茎治療の選択を行ってみてください。