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痩せる薬のダイエット効果は?保険適用の条件と副作用、種類を分かりやすく解説

今、ダイエットしたい方や美容に詳しい方の間では、痩せる薬を使ったメディカルダイエットが話題です。

しかし、本当に薬を飲むだけで痩せることができるのでしょうか。

また、痩せ薬にはどのような種類があるのでしょうか。

この記事では、やせ薬の効果や注意点、副作用、また、保険適用の条件などについてわかりやすく解説していきます。

ダイエット外来で処方される痩せ薬の種類

やせ薬には、痩身薬には糖尿病治療薬や漢方薬を含む6種類があります。それぞれの特徴と具体的な薬の種類をご紹介していきたいと思います。

GLP-1受容体
作動薬
SGLT2阻害剤膵リパーゼ
阻害薬
食欲抑制剤漢方薬ビグアナイド系
特徴体質を改善し、
痩せやすくなる
糖質制限に近い効果脂質の吸収を抑える食欲を抑える安全性が高く、長期的に使用したい方向け血糖値の上昇を抑える。
脂肪をため込みにくくする。
効果血糖値の上昇を抑え脂肪を貯めこみにくくする糖の吸収を30%~50%抑える脂肪の吸収を抑える食欲を抑える基礎代謝を上げ
新陳代謝を促進
血糖値の上昇を抑え、脂肪を貯めこみにくくする
副作用・下痢
・便秘
・嘔吐
・吐き気
など
・口の渇き
・脱水
・倦怠感
など
・便意のコントロールが難しくなる
・下痢
・ビタミン

不足など
・口の渇き
・便秘
など
・腹痛
・下痢
・食欲不振
など
・下痢
・悪心
・食欲不振
摂取方法1日1回1錠/
1日1回自己注射
1日1回1錠 1日1〜3錠1日1〜3錠1日3回1日2〜3錠
費用1~2万円/月1.5万円/月1万円/月1.5万円/月1.5万円~2万円/月7000円/月
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下記では、それぞれのやせ薬の特徴についてご紹介していきます。少しでも楽に減量をしたい方や、体型維持したい方は今後のダイエットの参考にしてください。

GLP1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬の概要、効果、副作用

「GLP-1受容体作動薬」は、今「GLP-1ダイエット」として海外でも注目されている「肥満治療薬」です。アメリカやヨーロッパ、韓国などで抗肥満薬として認められているお薬です。医療機関に認められている事から、メディカルダイエットとしても有名なダイエット方法です。

GLP-1受容体作動薬は、体内に元々存在している「食欲抑制ホルモン」と同様の作用があり、身体に補充することで主に3つの作用が期待できます。

  • 食欲の抑制
  • 血糖値の上昇を抑える
  • ゆっくりと消化
GLP-1受容体作動薬の仕組み

通常の食生活を続けながらも、自然に摂取カロリーを抑制でき、脂肪の付きにくい身体になります。ダイエット中の辛い食事管理や運動なども行う必要がないため、ストレスフリーで続けやすいダイエットです。食事量が徐々に減っていくため、リバウンドの心配もありません。

また、GLP-1には脂肪燃焼を促進する基礎代謝アップの効果があります。脂肪が燃えやすくなり、太りにくい体質へと変化する効果を期待することができます。

リベルサス(セマグルチド)


※引用:ノボ ノルディスクプロ
商品名リベルサス
成分名セマグルチド
特徴・GLP-1薬で唯一の飲み薬
・3ヶ月程度で効果を実感できる
・服用のルールがある
使用方法1日1回空腹時に1錠服用(起床時など)
主な副作用胃腸症状(吐き気・下痢・など)
費用相場/1ヶ月分3㎎:1万円前後
7㎎:2万円前後
14㎎:3万円前後

リベルサスは、GLP-1受容体作動薬として初めての経口タイプで、広範囲にわたる利用が可能です。

これまで、GLP-1受容体作動薬は自己注射のみとなっていましたが、この薬の登場によって選択肢が広がり、注射が苦手な方も接種しやすくなりました。

また、リベルサスの特徴として、その効果が長時間持続する点が挙げられます。そのため、1日1回の服用で安定した効果を発揮することができます。

海外の研究では、68週の服用で-15.3㎏の体重減少がみられたため、薬の効果で痩せたいという方にはぴったりです。

継続的に服用することで効果を実感でき、目安として3ヶ月~4ヶ月目から体型の変化を実感できるはずです。

リベルサスを利用したGLP-1ダイエットについて、より詳しい情報が知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

飲むだけで痩せる?リベルサスの効果や注意点についてわかりやすく解説
医療ダイエットでやせ薬として注目されているリベルサス。この記事では、リベルサスの効果や注意点、また購入方法などを解説していきます。

オゼンピック(セマグルチド)


※引用:Bloomberg
商品名オゼンピック
成分名セマグルチド
特徴アメリカなどの先進国で認められている抗肥満薬
使用方法週に1回朝食前に太もも、上腕、腹部のいずれかに注射
主な副作用胃腸症状(吐き気・下痢・など)
費用相場/1ヶ月分15,000円~20,000円

オゼンピックは、自己注射するタイプのGLP-1薬です。週に1回注射を行うだけのため、他の注射剤と比較して、続けやすいのが特徴です。手間も余りかからないため、注射剤でGLP-1ダイエットを行いたい方には、オゼンピックがおすすめです。

オゼンピックを注射することで、インスリンの分泌胃が促進され、血糖値の上昇を抑えることで、食後の満腹感を持続させて空腹感を緩やかにする働きがあります。

サクセンダ(ビクトーザ・リラクルチド)


※引用:フィットクリニック
商品名サクセンダ
成分名リラクルチド
特徴アメリカなどの先進国で認められている抗肥満薬
使用方法1日1回朝食前に太もも、上腕、腹部のいずれかに注射
主な副作用胃腸症状(吐き気・下痢・など)
費用相場/1本20,000円前後

サクセンダは日本の厚生労働省にあたる、FDA(アメリカ医薬品局)やEMA(ヨーロッパ医薬品局)、KFDA(韓国医療職員安全局)といった主要な規制機関によって認可されており、安全性が高いとされる抗肥満注射剤です。

自己注射になるため、抵抗感や痛みでハードルが高いと思われがちですが、極細針になっているため、痛みがほとんどありません。自己注射前提としているため、個人でも簡単に打つことができます。

ダイエット効果については、サクセンダを海外で3,731人の肥満患者に56週間投与した試験で、参加者の約92%が平均8.4㎏の体重減少を達成しました。

使い続けることでダイエット効果を継続的に発揮するため、食事管理やt輝度な運動を併せて行う事で治療後も痩せやすい体質へと変化することが可能です。

SGLT2阻害剤

SGLT2阻害剤の概要、効果、副作用

SGLT2阻害薬は、2014年から日本で使われるようになった糖尿病の薬です。体内に溜まっている余分な糖分を尿と一緒に排出する効果があります。そのため、糖質制限ダイエットと近い効果を得ることができます。

1日あたり、200~500kcalほどの糖が排出されるため、1ヶ月で6,000~15,000kcalほどの糖分が体外に排出されることが期待できます。

SGLT2阻害剤の仕組み

体重1㎏を減らすのに必要なカロリー量は約7,000kcalであるため、1ヶ月で1㎏~2㎏体重が減少する効果が見込まれます。

フォシーガ(ダパグリフロジン)


※引用:フィットクリニック
商品名フォシーガ
成分名ダパグリフロジン
特徴普段通りの食生活で糖質制限できる
使用方法1日1回1錠
主な副作用膀胱炎・便秘・頻尿など
費用相場/1ヶ月分20,000円前後

フォシーガは、2014年から日本の厚生労働省に承認された比較的新しいSGLT2阻害剤です。

主に糖尿病の治療薬として利用されていますが、体重を減少させる効果があるため、ダイエット治療にも用いられています。

ただし、フォシーガの注意点としてSGLT2阻害薬の中でも性器感染症や尿路感染症等のリスクが高いことも注意が必要です。

フォシーガで発生する可能性がある感染症
性器感染症膣カンジダ症:5%以上
尿路感染症膀胱炎など:1%以上5%未満

そのため、元々リスクを抱えている方は、処方前に医師に相談してもらう事を忘れないでください。

ルセフィ(ルセオグリフロジン)


※引用:オオサカ堂
商品名ルセフィ
成分名ルセオグリフロジン
特徴食事制限なしで糖質カット
使用方法1日1回1錠
主な副作用膀胱炎・便秘・頻尿など
費用相場/1ヶ月分15,000円前後

ルセフィは、主に2型糖尿病患者の治療に使われているSGLT2阻害薬です。

効果はフォシーガ同様、体内の余分な糖分を尿と一緒に排出することで、体重減少も効果を期待できます。

ただし、ダイエット効果を効率よく得るためには、食事内容の見直しが必要不可欠です。しかし、最低限の糖質を摂取しないと、逆に糖質が不足してしまい、下記のような副作用が発生する可能性があります。

ルセフィで起こる可能性のある副作用
低血糖症状頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、脱力感など
ケトアシドーシス呼吸困難、嘔吐、腹痛、意識障害など

こうした危険な副作用が生じる可能性もあるため、服用の際には適度に炭水化物を摂取することを心がけてください。また、ダイエット目的で使用する場合は、医師の指示に従って服用するようにしましょう。

膵リパーゼ阻害薬(脂肪吸収抑制剤)

膵リパーゼ阻害薬の仕組み

膵リパーゼ阻害薬は脂肪分解酵素である「リパーゼ」の働きを抑制し、身体に吸収される脂肪をカットする薬です。

この薬を服用すると、食事に含まれる脂質を30%カットし、体外に排出することができます。食べたいものを我慢しなくても短期間でダイエット効果を期待することができます。

膵リパーゼ阻害薬を服用することで、中性脂肪(トリグリセリド)が体に吸収されにくくなり、内蔵脂肪がつきにくい身体になる傾向があります。

油分が多い食事が好みの方や、つい食べ過ぎてしまうという方は効果を実感しやすい薬となっています。

ゼニカル(オルリスタット)


※引用:BAUM Medical Clinic
商品名ゼニカル
成分名オルリスタット
特徴膵リパーゼのはたらきを阻害し、脂肪吸収を減少させる食事に含まれる脂肪の30%前後が排出される
使用方法1日3回1錠※1日の最大摂取量は120㎎まで
主な副作用油分の多い便・便秘・下痢・ガスの増加など
費用相場/1ヶ月分10,000円前後

オルリスタットが主成分であるゼニカルは、脂質が原因である肥満を改善する薬です。ダイエット効果の実感は2週間から3週間が目安となっており、他のダイエット薬と比べて早めです。少なくとも、2週間は服用を続けることが望ましいです。

なお、脂質に含まれる脂質の約30%が分解されず体外に排泄されるため、脂溶性ビタミンA、D、E、K不足をカバーするためにマルチビタミン剤の併用が推奨されます。

また、ゼニカルを服用するにあたって注意事項は以下の通りです。

  • 既に体脂肪としてついている皮下脂肪や内臓脂肪を減らす効果はない
  • 普段の食事で脂質の摂取量が少ない方は効果を実感しづらい

肥満の理由が炭水化物(糖質)である場合、ゼニカルを使ったダイエットは適さないため、ご注意ください。

アライ


※引用:大正製薬公式サイト
商品名アライ
成分名オルリスタット
特徴食事に含まれる脂肪の25%前後が排出される
使用方法1日3回1錠※1日の最大摂取量は120㎎まで
主な副作用油分の多い便・便秘・下痢・ガスの増加など
費用相場/1ヶ月分8,000円~10,000円前後

アライは大正製薬から2024年4月8日に出されたゼニカルのジェネリック薬で、効果にほとんど違いはありません。しかし、値段は大きく異なり、1ヶ月あたり2,000円ほど変わることがあります。

ジェネリック薬とは

先発薬(新薬)と同じ有効成分が含まれている後発薬のことで、品質・効果・副作用・安全性はほとんど同じです。開発費があまりかからないため、より手軽な値段で購入することができます。

食欲抑制剤

食欲抑制剤の仕組み

食欲抑制剤は、その名前の通り食欲を減退させる効果のあるダイエット薬です。食欲を抑えることで食事量をコントロールし、ダイエット効果を発揮します。

食欲抑制剤は脳の食欲神経に作用し、神経伝達物質を送る「トランスポーター」の動きが阻害されます。すると、神経伝達物質の「ドーパミン」や「セロトニン」、「ノルアドレナリン」などの量が増え、少量の食事でも満足感が得られるようになります。

消費カロリーが摂取カロリーを上回ることで体重減少の効果が得られるようになります。

サノレックス(マジンドール)


※引用:ウォブクリニック中目黒
商品名サノレックス
成分名マジンドール
特徴少量の食事で満足感を得られる
使用方法1日1回1錠
主な副作用口の渇き・便秘など
費用相場/1ヶ月分15,000円前後

サノレックスは、代表的な食欲抑制剤の一種で、1992年に厚生労働省の承認を受けた国内初の食欲抑制剤です。臨床試験では、3か月の服用で1日の摂取カロリーが減少したことが分かっています。

サノレックスの臨床試験の結果(1日あたりの摂取カロリーの比較)
服用開始前服用開始後
サノレックス945kcal746kcal
プラセボ(偽薬)937kcal1185kcal

サノレックスの副作用として、「脳を覚醒する作用」があります。

依存を引き起こすことがあるため、使用期間は3か月までです。長期服用には向いていないため、注意しましょう。また、服用後1ヶ月経過しても効果が現れない場合、服用は中止になります。

ビグアナイド系

ビグアナイド剤のしくみ

ビグアナイド系は糖尿病治療薬として最も長い歴史がある薬で、血糖をコントロールすることで体重を増えにくくする効果があります。

また、ビグアナイド系には血糖値の上昇を抑える効果があるため、脂肪をため込みやすい体質を改善する効果も期待できます。食欲をおさえるため、簡単にカロリーコントロールすることができます。

GLP-1受容体作動薬とは異なり、低血糖を起こしにくい点も魅力のひとつです。ダイエットのサポートはもちろん、ダイエット後の体重維持に役立てられるケースも少なくありません。

メトグルコ(メトホルミン)


※引用:Light Clinic
商品名メトグルコ
成分名メトフルミン
特徴肥満体型の方や脂肪肝の方によく効く
使用方法1日2~3回
主な副作用下痢・悪心・食欲不振など
費用相場/1ヶ月分7,000円前後

メトグルコは1950年代から使われている歴史の長い薬です。基本的に2型糖尿病を患っている方が使用することができますが、中でも肥満や脂肪肝の方により効果的です。ダイエット治療では、エビデンスが豊富にあり、実績があるため、広くつかわれています。

2012年には、ドイツで199人(投与群154人・非投与群45人)を対象に6カ月間臨床実験が行われました。この臨床試験では、以下のようなダイエット効果が確認されました。

【平均体重の変動】

投与群:‐5.8㎏の減少

非投与群:∔0.8㎏の増加

BMI(肥満度指数)が35以上の方を対象に行われたため、このデータからもメトグルコ(メトホルミン)がダイエットに効果的であることが分かります。

漢方薬

漢方薬はダイエット目的で作られた薬では無く、身体の不調を整えるために作られた薬です。そのため、体調を整える過程で体重が減少する事はあっても、漢方を服用するだけでダイエット効果を期待する事はおすすめできません。

もし、間違った漢方の使い方をすれば、体調が悪化したり、リバウンド効果が生じる可能性もあります。

しかし、漢方は「冷え症」や「むくみ」、「便秘」等の体調不良を改善することには長けています。この症状は肥満体質の方にもよく見られます。

例として、冷え性が改善されれば基礎代謝が上がり、食事療法を使ったダイエットの効果が出やすくなります。

また、むくみのある人の水分代謝が改善されると、身体が軽くなったり疲れにくくなり、運動療法を使ったダイエットの効果が出やすくなります。

つまり、ダイエットと漢方を組み合わせることでダイエット効果が増加する可能性があるという事です。

以下には、ダイエットと併用する際におすすめな漢方を4つご紹介したいと思います。

漢方で改善が期待できる
漢方名(読み方)期待できる効果適している人
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)便秘改善利尿作用発汗効果高カロリーの食事が原因で肥満となっている人便秘がちな人
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)胃腸の働きを改善水代謝の改善下半身がむくみがちな人下腹がポッコリ出ている人
大柴胡湯(だいさいことう)炎症の改善便秘・胸のつかえ改善ホルモンバランスの乱れ脂肪の代謝促進体力があり、便秘がちでみぞおち当たりが張る人
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)血行障害の改善便秘改善月経と関連してのぼせ、便秘、イライラ、頭痛、不眠、ニキビなどの症状が出る人

上記以外にも、漢方には様々な種類があります。自分に合った漢方を処方してもらえるかもしれません。

肥満の原因は体調不良からきている可能性がありますので、こころあたりのある方は漢方薬を使ったダイエットも実践してみましょう。

やせ薬のおすすめは「リベルサス」

やせ薬で最もオススメはGLP-1受容体作動薬の「リベルサス」です。

リベルサスはGLP-1薬で唯一の内服薬(口から飲み込み、胃や腸で溶けて吸収される薬)です。

リベルサスのダイエット効果は以下の通りです。

  • 食欲の抑制効果
  • 消化速度が緩やかになり、満腹感が持続する
  • 基礎代謝が上がり、脂肪がつきにくくなる

保安おダイエット薬にはない、代謝の促進効果もあるため、減量しやすい薬と言えるでしょう。

リベルサスについて、より詳しい情報が知りたい方は下記の記事をご覧ください。

飲むだけで痩せる?リベルサスの効果や注意点についてわかりやすく解説
医療ダイエットでやせ薬として注目されているリベルサス。この記事では、リベルサスの効果や注意点、また購入方法などを解説していきます。

ダイエット薬の保険適用条件

上記の薬は糖尿病や脂質異常症、肥満が原因となる健康障害が発生していない場合、保険適用外となります。そのため、ダイエット目的で薬を購入する場合全て自費診療となります。

また、各ダイエット薬の保険適用の条件を下記にてまとめますので、ご確認ください。

各ダイエット薬の保険適用の条件
ダイエット薬の種類保険適用の条件
GLP-1受容体作動薬2型糖尿病の治療目的
SGLT2阻害薬2型糖尿病の治療目的腎臓病(処方する薬によって異なる)慢性心不全(処方する薬によって異なる)
膵リパーゼ阻害薬2型糖尿病の治療目的
食欲抑制剤高度肥満(BMI35以上)
ビグアナイド系2型糖尿病の治療目的

上記のように、多くの痩せる薬はダイエット目的で購入する場合、保険適用外となります。

そのため、薬を利用したメディカルダイエットを行う際には料金に注意しましょう。

では、保険適用で痩せる薬はあるのでしょうか。

保険適用の痩せる薬「ウゴービ」

ダイエット目的で痩せる薬を購入する際に、保険適用となる薬として、「ウゴービ」があります。

ウゴービは特定の条件を満たすことで、ダイエット目的で使用する場合でも保険適用が可能なダイエット用医薬品の一例です。

ウゴービが保険適用となる条件は以下の通りです。

・肥満症である

・高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかに当てはまる

・食事療法や運動療法をしても効果が得られない

・肥満が原因となる健康障害が2つ以上有している

ダイエット薬を処方してもらう方法

ダイエット薬を処方してもらう方法は主に3種類あります。

  1. クリニックに行き処方してもらう方法
  2. オンラインクリニックで処方してもらう方法
  3. 個人輸入代行サイトを利用した通販

特におすすめの購入方法は「オンラインクリニックで処方してもらう方法」です。

スマホやパソコンなどがあれば、家で処方に必要な診療を受けることができます。また、ダイエット薬を家に配送してもらえるため、タイパに優れています。

ダイエット薬の注意点

ダイエット薬の服用により、効率的な体重減少が期待されます。安全性についても十分な配慮がされていますが、副作用や購入の際には注意すべき点があります。

かきでは、ダイエット薬の購入前に知っておきたいことをご紹介していきます。

ダイエット薬の主な副作用

ダイエット薬の服用には、まれに副作用が伴う可能性があります。服用する薬によって、どのような副作用が発生するかは異なりますので、それぞれの副作用に合った方法で対処しましょう。

GLP-1の場合

GLP-1薬の場合、インスリンが分泌されることで血糖値が下がってしまい、低血糖症状を引き起こしてしまう可能性があります。対処方法としては、ブドウ糖や炭水化物を摂取して15分ほど休憩しましょう。休憩後も症状が改善しない場合は、お近くのクリニックを受診し、医師に判断を仰ぎましょう。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬の副作用は頻尿、尿路感染症、性感染症、脱水などが挙げられます。尿と一緒に糖分が排泄されるという特性上、尿中のバクテリアやカンジダ類の酵母菌等が繁殖しやすく、感染症を発症してしまう環境になりがちです。

また、糖は水分を引き付ける性質があるため、尿の中にとうぶんが増えることで水分が増え、尿量が増加します。

それによって脱水症状のリスクも高まります。

対処方法としては、十分な水分を取って排尿することで尿路系をきれいにし、最近が増殖するのを防ぎましょう。また、トイレを我慢する習慣をなくし、必要な時に排尿することも重要です。

膵リパーゼ阻害薬

膵リパーゼ阻害薬は体内に吸収されなかった油分がそのまま便として排出されるため、脂肪便や下痢、肺ガス時の軟失禁が懸念されます。対策としては、脂っぽい食事を控えましょう。

食欲抑制剤

食欲抑制剤の副作用は、口やのどの渇き、便秘、不眠、頭痛などが挙げられます。また、依存度が高いため、3か月以上の使用は禁止されています。食欲抑制剤による副作用とみられる症状が発生した場合には、お近くのクリニックを受診し、医師の診断を受けましょう。

ビグアナイド系

ビグアナイド系は、食欲不振や悪心、嘔吐、下痢、便秘などといった消化器系の副作用が発生する可能性があります。また、非常にまれに乳酸アシドーシスが発症する可能性があります。副作用が発生した場合には、ブドウ糖を摂取したり、安静にするなどしましょう。

痩せる薬とダイエットサプリの違い

ここまで痩せる薬について説明してきましたが、ダイエットサプリとはどのような違いがあるのでしょうか。まず、下記のダイエット薬と市販薬ダイエットサプリの比較表をご確認ください。

それぞれのメリット・デメリットを比較すると、次のようにまとめることができます。

ダイエット薬:肥満の改善

ダイエットサプリ:体型維持

肥満を改善するためには、1日の摂取カロリーを消費カロリー以下にすることが重要です。しかし、無理な食事制限はストレスやリバウンドの原因となり、仮に痩せてしまっても体調を崩してしまうケースも非常に多いです。

そのため、健康的に痩せるためにも、ダイエット薬で理想の体型まで体重をコントロールし、ダイエットサプリや食事・運藤で体型維持を行うのがベストな方法と言えるでしょう。

ダイエットサプリの効果

ダイエットサプリは、医薬品のように炭水化物や脂質の吸収を抑制したり、食欲そのものを抑えたりする効果はありません。具体的には下記の通りです。

  • 脂肪燃焼をサポート
  • 緩やかに糖や脂質の吸収をカット
  • ダイエットで不足しがちな栄養素を補給できる など

ダイエットサプリの効果はあくまでダイエットをサポートする効果です。運動や食事制限でダイエットする方向けの「栄養補助食品」となっており、摂取するだけで体重減少が期待できるサプリは存在しないため、注意しましょう。

ダイエットサプリは補助的な役割

ダイエットサプリに含まれている成分の効果はダイエットの補助的な役割です。下記の例をもとに、ダイエットサプリに含まれている成分を確認してみましょう。

・アルギニン・L-カルアチンなど

→運動前に服用することで脂肪が燃焼しやすくなる効果が期待できる

・難消化性デキストリン、桑の葉、サラシアなど

→食物繊維不足を補う。また糖の吸収スピードが緩やかになる。

・ビタミン類

→食事制限によるビタミン不足を補う

このようなダイエットサプリに含まれている成分は、ダイエットを補助する役割であることがわかります。そのため、痩せることを目的としてダイエットサプリを摂取するのは間違いで、あくまでダイエットをサポートする目的で摂取しましょう。

また、科学的根拠に基づき機能性表示が可能な「トクホ」などの機能性食品を摂取することも、健康的なダイエットを行う上で重要です。

ダイエットの目的に合わせて、自分のライフスタイルに合わせたサプリを選びましょう。

まとめ

以上、ダイエット薬の種類をまとめました。一口にダイエット薬といっても、その種類によって効果は異なります。肥満の原因を見つけ、それに適したダイエット薬を摂取することが、ダイエットの近道となるはずです。

この記事の監修者
西口 理恵

◤肩書
株式会社まちかどメディカル
代表取締役
薬剤師

◤略歴
東邦大学薬学部 卒業/北部地区医師会病院/医療法人福寿会メディカルトピア草加病院/ピップ株式会社/令和3年より現職

◤資格
薬剤師免許

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